Glossary
海外生活者調査の用語集
インタビュー調査と海外生活者調査で使われる50語を、定義と実務上のポイントに絞って解説します。
あ行
IR(出現率)アイアール
IR(出現率)とは、調査の対象条件に当てはまる人が、パネルや母集団の中に占める割合のことです。該当者数を回答者数で割って求めます。出現率が低いほど、必要な人数を確保するために多くの人へ調査を配信しなければならず、費用と期間に直結します。
ISMSアイエスエムエス
ISMS とは、情報資産の機密性、完全性、可用性を、リスクの評価に基づく計画、実行、点検、改善の循環で組織として維持する仕組みのことです。
ISO/IEC 27001アイエスオーアイイーシーにまんななせんいち
ISO/IEC 27001 とは、情報セキュリティマネジメントシステムの要求事項を定めた国際規格です。
意思決定に使える調査いしけっていにつかえるちょうさ
意思決定に使える調査とは、「この調査で、いつまでに、どの決定を変えるのか」を先に定めてから設計する調査の考え方です。
インタビューガイドインタビューガイド
インタビューガイドとは、インタビューで聞く内容と順番、各項目の時間配分をまとめたモデレーターの設計図です。日本の調査会社ではインタビューフローと呼ぶことも多く、ディスカッションガイドとも言います。
インバウンド調査インバウンドちょうさ
インバウンド調査とは、日本を訪れる外国人の行動、意識、消費の実態を把握する調査です。
AIインタビューエーアイインタビュー
AIインタビューとは、大規模言語モデルを用いた AI がインタビュアーを務め、回答の内容に応じて追加の質問を自動で投げかけながら深掘りする定性調査の手法です。
エスノグラフィエスノグラフィ
エスノグラフィとは、文化人類学の民族誌に由来する定性調査の手法で、対象となる人々の生活の場に入り、行動や価値観をその文脈ごと観察して深く理解しようとするものです。
越境EC調査えっきょうイーシーちょうさ
越境EC調査とは、海外の生活者が国境を越えて日本の EC サイトから商品を買う行動について、購入の理由、商品の選び方、決済や配送への不安、再購入の実態などを調べる調査です。
NPSエヌピーエス
NPS とは、「この商品やサービスを友人や同僚に薦める可能性はどのくらいありますか」という1問に0から10で答えてもらい、9と10を推奨者、7と8を中立者、0から6を批判者として、推奨者の割合から批判者の割合を引いた値です。
N1分析エヌワンぶんせき
N1分析とは、実在する顧客一人を徹底的に深掘りし、その人が感じている便益と独自性から商品や広告の打ち手を導く、帰納的なマーケティングの方法です。西口一希氏が『実践 顧客起点マーケティング』で提示し、後の著書で体系化しました。
LOIエルオーアイ
LOI とは、回答者が1件の調査を終えるまでにかかる時間のことです。アンケートでは質問数を1分あたりに答えられる問数で割って見積もり、インタビューでは1回の聞き取りの長さを指します。
オンラインインタビューオンラインインタビュー
オンラインインタビューとは、ビデオ通話のツールを使って、モデレーターと対象者が同じ時刻に会話するインタビューのことです。1対1のデプスにもグループにも使えます。
か行
海外生活者調査かいがいせいかつしゃちょうさ
海外生活者調査とは、日本とは文化や経済環境の異なる国に住む生活者を対象に行う調査です。業界では海外調査やグローバルリサーチとも呼ばれます。
価格受容性(PSM)かかくじゅようせい
価格受容性(PSM)とは、生活者がどの価格帯なら受け入れるかを測る手法で、1976年に Peter van Westendorp が提唱しました。
カスタマージャーニーカスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、生活者が商品を知り、興味を持ち、比べ、買い、使い続けるまでの行動と思考、感情の流れを旅に見立てた考え方です。
感情分析かんじょうぶんせき
感情分析とは、文章から肯定的か否定的か中立かといった感情の極性を読み取る技術で、センチメント分析とも呼ばれます。
グループインタビュー(FGI)グループインタビュー
グループインタビューとは、4人から8人程度の対象者を一つの場に集め、モデレーターの進行で座談会の形式で話を聞く定性調査の手法です。フォーカスグループインタビュー、略して FGI とも呼ばれ、1回あたり90分から2時間が標準です。
KJ法ケージェイほう
KJ法とは、文化人類学者の川喜田二郎が考案した、現地調査などで集めた質的なデータから仮説を生み出すための方法です。名称は考案者のイニシャルに由来し、著書『発想法』で広く知られるようになりました。
現地語インタビューげんちごインタビュー
現地語インタビューとは、対象者の母語で、その言語を話す聞き手が直接進行するインタビューのことです。日本語のモデレーターが通訳を介して進める方式と対比されます。
個人情報保護(回答者データ)こじんじょうほうほご
個人情報保護(回答者データ)とは、調査で預かる回答者の個人情報を、個人情報保護法と業界の規範に従って扱うことです。
コンジョイント分析コンジョイントぶんせき
コンジョイント分析とは、ブランド、機能、価格といった商品を構成する属性のそれぞれの水準が、購買の判断にどれだけ寄与しているかを効用値として測る定量の分析手法です。
コンセプトテストコンセプトテスト
コンセプトテストとは、新しい商品やサービスの企画段階で、コンセプト案を生活者に提示して反応を測る調査です。試作品を評価するプロダクトテストやパッケージテストより前の工程にあたります。
さ行
サブプロセッササブプロセッサ
サブプロセッサとは、個人データの処理を委ねられた処理者が、その処理の一部をさらに委ねる別の処理者のことです。
CEP(カテゴリーエントリーポイント)シーイーピー
CEP(カテゴリーエントリーポイント)とは、生活者があるカテゴリーの商品を買おう、使おうと考え始めるきっかけになる状況や場面、気持ちのことです。
JTBDジェイティービーディー
JTBD とは、人は商品そのものが欲しいのではなく、生活や仕事の中で片づけたい用事を済ませるために商品を「雇う」のだ、という考え方です。ジョブ理論とも呼ばれます。
スクリーナースクリーナー
スクリーナーとは、本調査の前に置く短い質問で、パネルなどの母集団から条件に合う対象者だけを絞り込むための調査です。事前調査やスクリーニング調査とも呼びます。
生活者インサイトせいかつしゃインサイト
生活者インサイトとは、生活者本人も言葉にできていない、購買や行動の根底にある動機や本音のことです。「生活者」は人を消費の主体としてではなく生活する主体として捉える考え方から来た言葉で、インサイトはニーズの一段深い層にあります。
セルフサービス型調査セルフサービスがたちょうさ
セルフサービス型調査とは、調査の専門家でない担当者が、ツールの上で設計、配信、回収、分析までを自分で行う調査の形態です。セルフ型リサーチや DIY リサーチとも呼ばれます。
た行
多国調査たこくちょうさ
多国調査とは、複数の国で同じ課題を同じ時期に同じ内容で調べる調査のことで、マルチカントリー調査とも呼ばれます。翻訳と逆翻訳、国ごとの手法の選択、現地のフィールドの管理が設計の要になります。
調査設計ちょうさせっけい
調査設計とは、調査の目的、仮説、手法、対象者とサンプルの規模、質問の内容、分析の計画、予算と日程を決める工程のことです。出発点は「なぜ調べるのか」と「結果を何に使うのか」で、調査後にどんな行動を取るかを先に想定します。
定性調査ていせいちょうさ
定性調査とは、数値では表しにくい気持ちや意識、行動の背景を、言葉や観察を通じて把握する調査の総称です。
定量調査ていりょうちょうさ
定量調査とは、結果を数値で表し、統計的に仮説を検証する調査の総称です。インターネット調査、会場調査、ホームユーステスト、郵送や電話の調査などが含まれ、傾向の把握や案の比較、大規模な実施に向いています。
テキストマイニングテキストマイニング
テキストマイニングとは、自由回答やレビュー、SNS の投稿といった文章を、自然言語処理と統計の手法で単語に分解し、出現の傾向や語どうしのつながりから示唆を取り出す分析手法です。
デプスインタビューデプスインタビュー
デプスインタビューとは、インタビュアーと対象者が1対1で向き合い、一人の経験や価値観を時間をかけて深く聞き取る定性調査の手法です。
トラストセンタートラストセンター
トラストセンターとは、サービスの提供者が自社のセキュリティとコンプライアンスに関する情報を一か所にまとめて公開するページのことです。
は行
パネルパネル
パネルとは、調査会社にあらかじめ登録され、性別や年齢などの属性情報を保持した調査協力者の集団のことです。アンケートモニターやアクセスパネルとも呼ばれます。オンライン調査では、このパネルから条件に合う人を抽出して配信します。
非同期インタビューひどうきインタビュー
非同期インタビューとは、対象者がモデレーターの同席なしに、自分の都合のよい時間に録画や音声、文字で回答する形式のインタビューです。
ブランドリフトブランドリフト
ブランドリフトとは、広告に接触したことで、ブランドの認知、広告の想起、好意度、比較検討、購入意向といった態度の指標がどれだけ上がったかを測る調査です。広告に接触した群と接触していない群に同じ質問をし、その差をリフト値と呼びます。
ペルソナペルソナ
ペルソナとは、商品やサービスの利用者を代表する架空の一人を、属性、生活、価値観、行動まで具体的に描いた人物像のことです。ソフトウェア設計者の Alan Cooper が設計の実践ツールとして提唱し、後にマーケティング全般へ広がりました。
訪日客調査ほうにちきゃくちょうさ
訪日客調査とは、日本を訪れた外国人旅行者の意識、行動、消費を調べる調査です。
ホームユーステストホームユーステスト
ホームユーステストとは、商品を対象者の自宅に送り、数日から数週間の間、普段の生活の中で実際に使ってもらって評価を集める調査です。略して HUT と呼ばれ、食品、飲料、化粧品、日用品でよく使われます。
翻訳バイアスほんやくバイアス
翻訳バイアスとは、調査票やインタビューガイド、発言の記録を翻訳する過程で意味やニュアンスがずれ、国どうしの比較が歪むことです。
ま行
や行
ら行
ラダリングラダリング
ラダリングとは、商品の属性から、それがもたらす結果、その先にある個人の価値観へと、はしごを上るように質問を重ねて抽象度を上げていくインタビューの技法です。
リクルーティングリクルーティング
リクルーティングとは、調査の目的に合う対象者をスクリーニングして集める業務のことで、インタビュー、会場調査、ホームユーステストなどの参加者確保に使われます。
リピーター調査リピーターちょうさ
リピーター調査とは、二度以上訪れた人や繰り返し買っている人を対象に、再訪や再購入の理由、頻度、行動の変化を調べる調査です。
レポート(示唆)レポート
レポート(示唆)とは、調査の報告書のうち、データそのものであるファクト、そこから読み取れる一次的な発見であるファインディングス、それが何を意味するのかという示唆、何をすべきかという提言を分けて書く構成のことです。