台湾の小売・ECの生活者調査

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台湾小売・ECの生活者調査を計画する方に向けて、現地の調査会社・公的機関が公開した最新の調査結果と、AIインタビューで聴くときの設計の要点・設問例をまとめました。数値はすべて各社の発表を日本語で要約したもので、ページ末尾の出典から原文を確認できます。

調査設計の要点

  • 総合型ECのシェアが82.2%と突出している(MIC 2026年6月)ため、momoや蝦皮のアプリを画面共有してもらい、検索から決済・コンビニ受取までの実際の操作を追う「ショッパージャーニー」型が適しています。
  • モバイル決済の経験率が92%に達しているので、支払い手段の質問は「使うかどうか」ではなく「どの場面で何を使い分けるか」に焦点を当てます。
  • 受け取り方法は地域差が大きい(東部はコンビニ受取91.7%、北部はロッカー29.8%)ため、北部・中部・南部・東部の居住地を割り付け条件に入れます。
  • インタビューは台湾華語で行います。オンラインパネルはネット通販の重い利用者に偏りやすく、実店舗中心の高年齢層の行動は過小評価されやすい点に注意します。

現地の調査で分かっていること

  1. 台湾のインターネット利用者の82.2%は総合型ECプラットフォーム(momo、PChomeなど)で最もよくネット通販をしており、第2位の実店舗小売のEC(33.9%)、第3位のデリバリー平台(16%)との差が広がっています。受け取り方法はコンビニ受取が75.2%で宅配(54.7%)を上回りました。

    出典:資策會產業情報研究所(MIC)2026年6月[1]

  2. 台湾の生活者がECに期待するAI機能の第1位は「AIによる商品の価格比較」で68.7%でした。通常注文では75.8%が4日以内の到着を受け入れる一方、速達注文では67.2%が24時間以内の到着を期待しています。

    出典:資策會產業情報研究所(MIC)2026年6月[1]

  3. 台湾のインターネット利用者のうちモバイル決済の利用経験者は初めて9割(92%)を超え、50元以内の少額決済でもモバイル決済(46%)が現金(42%)を初めて上回りました。決済手段のうち伸びたのはモバイル決済のみで、51%の人が現金の利用頻度を減らしています。

    出典:資策會產業情報研究所(MIC)2025年9月[2]

  4. 台湾のネット通販経験者のうち73%がライブコマースを視聴した経験があり、31%は注文した経験があります。視聴する平台は蝦皮直播(62%)、Facebook(36%)、momo直播(26%)の順で、約5割は夜8〜10時の視聴を好みます。

    出典:資策會產業情報研究所(MIC)2025年4月[3]

  5. 経済部の統計では、台湾の電子購物業(EC)の2025年売上高は前年比3.4%増で、2010年以降15年連続の成長です。近年はEC売上が小売全体の約1割を占め、2016年の4.3%から拡大しました。

    出典:經濟部統計處2026年2月[4]

AIインタビューの設問例

上の調査結果を「なぜ」まで掘り下げるための設問です。Fast Insight では研究者が日本語で設問を書き、AIモデレーターが回答者の言語で1対1のインタビューを行います。

  1. Q1最近ネット通販で買ったものについて、商品を探し始めてから注文するまでの流れを、使ったアプリや見た情報とあわせて順に教えてください。
  2. Q2商品を買う前に価格を比べる時、どんな方法で比べていますか。AIが価格比較をしてくれる機能があるとしたら、どこまで任せたいですか。
  3. Q3ネット通販の受け取りでコンビニ受取、宅配、ロッカーをどう使い分けていますか。到着までの日数はどのくらいなら許容できますか。
  4. Q450元以内の少額の買い物で、現金ではなくモバイル決済を選ぶのはどんな時ですか。逆に現金を使う場面が残っているとしたら、それはなぜですか。
  5. Q5ライブコマースを見て商品を買ったことがあれば、注文を決めた瞬間に何が決め手になったかを教えてください。見ただけで買わなかった時の理由も教えてください。

Fast Insight で台湾の生活者に聴く

パネル募集で対応する言語
中国語
料金の目安
1インタビューあたり ¥10,000(ライト:11〜20分、パネル募集、税別)

よくある質問

Q. 台湾で小売・ECの生活者インタビューをする場合の言語は何ですか。
台湾華語(繁体字中国語)で行います。平台名や決済サービス名(momo、蝦皮、LINE Pay など)は現地の呼び方のまま使うと回答が自然に進みます。
Q. 紹介した調査結果はどう使えばよいですか。
ECの利用集中度や受け取り方法、決済手段の普及率といった「行動の前提」として設計に反映し、インタビューではその選択理由や不満、乗り換えのきっかけを掘り下げる使い方が向いています。数値をそのまま自社サービスの利用予測に置き換えることは避けてください。
Q. アプリの操作を見たい場合はどんな設計がよいですか。
回答者にスマートフォンの画面を共有してもらい、実際に商品を探して比較する場面を再現してもらう設計が有効です。事前に「最近買った商品」を1つ決めてもらい、その購入経緯を追体験する形にすると20〜30分で自然な操作と発話が得られます。

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出典

本ページの数値は、以下の各社・各機関の公開資料を Fast Insight が日本語で要約したものです。原文の解釈や最新の数値は、それぞれの発表元をご確認ください。

  1. [1] 資策會產業情報研究所(MIC)【電商市場趨勢與消費調查】「AI」與「物流」成臺灣電商業者競爭力升級兩大關鍵 近七成消費者期待AI比價功能,七成五到貨首選超取」(2026年6月・プレスリリース・対象:台湾のインターネット利用者・n=1,068・実査:2025年第4四半期・オンライン調査(95%信頼区間で誤差±3.0%)
  2. [2] 資策會產業情報研究所(MIC)【行動支付調查】50元內小額消費 優先選用行動支付首度超越現金 出國旅遊熱潮與業者力推帶動成長7% 曾用跨境支付者達19%」(2025年9月・プレスリリース・対象:台湾のインターネット利用者・n=5,000・実査:2024年第3四半期(2か月間)・オンライン調査(95%信頼水準で誤差±1.39%)
  3. [3] 資策會產業情報研究所(MIC)【直播電商調查】73%網購消費者曾觀看電商直播 黃金時段為晚上8-10點 直播下單產品類型前三 內外衣著、美妝保養用品、飾品配件」(2025年4月・プレスリリース・対象:台湾のネット通販経験者・n=1,068・実査:2024年11月中旬〜12月上旬・オンライン調査(95%信頼区間で誤差±3.0%)
  4. [4] 經濟部統計處電子購物業營業額續創新高」(2026年2月・公的統計・対象:台湾の電子購物業(EC事業者)・実査:2025年(114年)通年・批發、零售及餐飲業動態調査