インドの小売・ECの生活者調査
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インドで小売・ECの生活者調査を計画する方に向けて、現地の調査会社・公的機関が公開した最新の調査結果と、AIインタビューで聴くときの設計の要点・設問例をまとめました。数値はすべて各社の発表を日本語で要約したもので、ページ末尾の出典から原文を確認できます。
調査設計の要点
- ECの新規購入者の約半分がティア2以下の都市と中間所得層から来ているため、ティア1の熟練購入者だけでなく、直近1年でオンライン購入を始めた人を意図的に含めます。
- クイックコマースが上位8メトロの日用消費財ECの75%超を占める一方、地方では浸透が浅いので、居住地ごとに「10分配達」を前提にするかどうかを分けて設計します。
- アプリ上で賞味期限を見つけられない生活者が48%いるように、画面上の情報の見え方が購買判断を左右します。スマートフォンの画面共有で実際の購入画面をたどってもらう方法が向いています。
- オンラインパネルの回答者は男性が6割超で都市部に偏ります。女性や地方の購買行動を知りたい場合は割付を明示し、全国の数値として一般化しないようにします。
現地の調査で分かっていること
インドのEC小売の流通総額は2025年に650〜660億米ドルで、オンライン購入者は2億9,000万〜3億人と5年で倍増しました。購入者の40〜45%をZ世代が占め、2025年の注文増加分の約半分はティア2以下の都市からでした。クイックコマースは100〜110億米ドルでEC小売の16〜17%に達しています。
出典:Bain & Company(Flipkartと共同)(2026年4月)[1]
2025年10〜12月期のインドでは、ECが都市部の日用消費財販売の6%、全メトロ都市では14%、上位8メトロでは18%を占め、EC販売の75%超をクイックコマースが担っています。
出典:NielsenIQ(2026年3月)[2]
インドの164地区でオンライン食料品を買う生活者1万7千人超のうち、48%は包装食品の賞味期限(Best Before)をアプリ上で見つけられないと回答しました。2024年の57%からの改善は9ポイントにとどまります。
出典:LocalCircles(2026年6月)[3]
インドの322地区の生活者4万5千人超のうち、3,000ルピー超のUPI決済に手数料が転嫁された場合、48%は高額購入でUPIを避けると答え、手数料を受け入れて使い続けるとした人は2%にとどまりました。
出典:LocalCircles(2026年8月)[4]
インドの332地区の生活者7万5千人超のうち、オンライン購入で最も時間を取られるのは「合う商品を探すこと」で69%でした。今後1年でAIに期待することは「商品や販売者の真正性の確認」が68%、「好みに合う推奨」が64%で、49%はECアプリ内でAIを使いたいと答えています。
出典:LocalCircles(2026年2月)[5]
AIインタビューの設問例
上の調査結果を「なぜ」まで掘り下げるための設問です。Fast Insight では研究者が日本語で設問を書き、AIモデレーターが回答者の言語で1対1のインタビューを行います。
- Q1直近でECアプリやクイックコマースで買い物をしたとき、商品を決めるまでにどんな情報を見て、どこで迷いましたか。画面を見ながら順に教えてください。
- Q2オンラインで食料品を買うとき、賞味期限や原材料をどこで確認していますか。見つからなかった経験があれば、そのときどうしましたか。
- Q3オンラインでの支払いにUPIを使う理由と、もし手数料がかかるとしたら支払い方法をどう変えるかを教えてください。
- Q4商品やレビューが本物かどうか不安になった最近の経験と、そのとき何を手がかりに判断したかを教えてください。
- Q5買い物でAIのおすすめや検索機能を使ったことがあれば、役に立った場面と信用できなかった場面を教えてください。
Fast Insight でインドの生活者に聴く
- パネル募集で対応する言語
- ヒンディー語・英語
- 料金の目安
- 1インタビューあたり ¥10,000(ライト:11〜20分、パネル募集、税別)
よくある質問
- Q. インドのEC調査は、どの都市や層を対象にすべきですか。
- ティア1のメトロ都市に加えて、成長の中心であるティア2以下の都市と中間所得層を含めるのが実務的です。Z世代と30〜40代を分け、クイックコマースの利用有無で層を作ると解釈がしやすくなります。
- Q. インタビューはどの言語で実施しますか。
- 都市部の若年層はヒンディー語と英語を混ぜて話すことが多く、南部の都市ではタミル語やテルグ語などの地域言語が自然です。参加者の母語で実施し、研究者向けには日本語で読める成果物にする流れが一般的です。
- Q. 紹介した数値は自社の調査設計にどう使えばよいですか。
- 全国の流通総額や利用率は、参加者の条件とインタビューで掘り下げる場面を決める材料として使います。例えば「賞味期限が見つからない」という数値があれば、その場面を画面共有で再現してもらうと、行動の背景が具体的にわかります。
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関連する調査ガイド
出典
本ページの数値は、以下の各社・各機関の公開資料を Fast Insight が日本語で要約したものです。原文の解釈や最新の数値は、それぞれの発表元をご確認ください。
- [1] Bain & Company(Flipkartと共同)「How India Shops Online 2026」(2026年4月・公開レポート・Bainによる推計(取引データと各種調査の統合))
- [2] NielsenIQ「NIQ: GST 2.0 Transition Reshapes India's FMCG Growth Landscape」(2026年3月・プレスリリース・実査:2025年10〜12月期・NIQ小売販売データ(リテールメジャメント))
- [3] LocalCircles「48% Indian online grocery platform shoppers surveyed say they still cannot find Best Before date」(2026年6月・プレスリリース・対象:インドの164地区に住むオンライン食料品購入者(ティア1が53%)・n=17,133・オンライン調査(LocalCirclesコミュニティ))
- [4] LocalCircles「UPI consumer survey on MDR fees」(2026年8月・プレスリリース・対象:インドの322地区に住む生活者(ティア1が44%)・n=45,000・オンライン調査(LocalCirclesコミュニティ))
- [5] LocalCircles「AI in eCommerce consumer survey」(2026年2月・プレスリリース・対象:インドの332地区に住む生活者(ティア1が44%、ティア2が32%)・n=75,000・オンライン調査(LocalCirclesコミュニティ))