マレーシアの小売・ECの生活者調査
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マレーシアで小売・ECの生活者調査を計画する方に向けて、現地の調査会社・公的機関が公開した最新の調査結果と、AIインタビューで聴くときの設計の要点・設問例をまとめました。数値はすべて各社の発表を日本語で要約したもので、ページ末尾の出典から原文を確認できます。
調査設計の要点
- ShopeeとTikTok Shopの併用が当たり前で、TikTok Shopはマレー系や東海岸・北部で強く、Lazadaは中華系で高い傾向があります。ECの調査では民族と地域を割り付け条件に入れ、プラットフォームごとの使い分けを聞き分けます。
- 画面共有インタビューで、実際の注文履歴やライブコマースの視聴画面を見せてもらいながら「最後にTikTok Shopで買ったもの」をたどると、レビューや値引きが購入に効いた瞬間を具体的に拾えます。
- 支払いは実店舗で現金が30%、東海岸では51%と地域差が大きく、電子ウォレットはTouch 'n Goに集中しています。決済体験を聞く場合は都市部のみのサンプルにならないよう、東海岸や東マレーシアの回答者を意図的に含めます。
- オンラインパネルの回答者はEC利用率が高く出やすく、45歳以上のEC利用率(39%)は若年層の半分程度です。中高年の購買行動を扱う調査では、年齢帯を分けて募集し、ネット上の行動だけで全体を語らないようにします。
現地の調査で分かっていること
マレーシアの18〜74歳の生活者のうち、直近6か月にECで購入した人は62%で、前年の46%から16ポイント増えました。年齢別では25〜34歳が77%で最も高く、45歳以上も39%と前年比13ポイント伸びています。
出典:Ipsos(2025年11月)[1]
同じ調査のEC購入者631人のうち、直近6か月にShopeeで買った人は74%、TikTok Shopは52%(2023年の35%から上昇)、Lazadaは11%でした。マレー系や東海岸・北部ではTikTok Shopの利用が60%に達します。
出典:Ipsos(2025年11月)[1]
2026年3月のマレーシアの成人調査では、Shopeeの利用率は83%(2025年74%)、TikTok Shopは64%(同53%)、Lazadaは42%(同39%)でした。年間の購入回数はTikTok Shopが約28回、Shopeeが約27回です。
出典:Vodus Research(2026年8月)[2]
マレーシアの成人1,232人が実店舗で最も好む支払い方法は現金が30%、電子ウォレットが24%、デビットカードが19%でした。東海岸では現金派が51%に上る一方、電子ウォレットの中ではTouch 'n Goが61%で圧倒的です。
出典:Vodus Research(2026年8月)[3]
MCMCの2024年調査では、マレーシアのインターネット利用者の75.6%がキャッシュレス決済を使っており、最も使われる方法はQRコード決済の69.1%でした。利用率は20代で80.2%、都市部78.5%に対し農村部は68.6%です。
出典:Malaysian Communications and Multimedia Commission(MCMC)(2025年10月)[4]
AIインタビューの設問例
上の調査結果を「なぜ」まで掘り下げるための設問です。Fast Insight では研究者が日本語で設問を書き、AIモデレーターが回答者の言語で1対1のインタビューを行います。
- Q1最後にTikTok ShopまたはShopeeで買ったものは何ですか。買うと決めるまでに見たもの、比べたものを順に教えてください。
- Q2同じ商品をShopee、TikTok Shop、Lazadaのどこで買うかは、どうやって決めていますか。使い分けの基準があれば教えてください。
- Q3ライブ配信やインフルエンサーの投稿がきっかけで買った経験はありますか。そのときの流れと、買った後の満足度を教えてください。
- Q4お店で支払うとき、現金と電子ウォレットのどちらを選ぶことが多いですか。場面によって変える理由を教えてください。
- Q5ネットで買うのをやめて、実店舗で買うことにした商品はありますか。その理由を教えてください。
Fast Insight でマレーシアの生活者に聴く
- パネル募集で対応する言語
- マレー語・英語
- 料金の目安
- 1インタビューあたり ¥10,000(ライト:11〜20分、パネル募集、税別)
よくある質問
- Q. マレーシアの小売・EC調査は、どの地域の生活者を対象にすべきですか。
- クアラルンプール周辺だけで完結させず、東海岸や北部、東マレーシアの回答者を一定数含めることを勧めます。プラットフォームの選好や決済手段は地域差が大きく、都市部だけの結果では全体像を誤ります。
- Q. アプリの操作画面を見ながらインタビューはできますか。
- 画面共有型のインタビューであれば、注文履歴や商品ページを見せてもらいながら購入の経緯を聞けます。プラットフォーム名や商品名は英語表記のまま示し、回答者の言語はマレー語・英語・マンダリンから選べるようにします。
- Q. 上のEC利用率は自社カテゴリーにもそのまま当てはまりますか。
- 全体の利用率はカテゴリーで大きく異なります。たとえば家電はECでの購入が伸び悩んでいる一方、ファッションやホームケアは伸びています。自社カテゴリーの購入者を募集条件で絞り、実際の購入経路を聞き取って判断してください。
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関連する調査ガイド
出典
本ページの数値は、以下の各社・各機関の公開資料を Fast Insight が日本語で要約したものです。原文の解釈や最新の数値は、それぞれの発表元をご確認ください。
- [1] Ipsos「E-commerce Landscape in 2025(Ipsos Malaysia Press Release)」(2025年11月・プレスリリース・対象:マレーシア在住の18〜74歳(全国代表サンプル)・n=1,024・実査:2025-06・調査(15のECプラットフォームを対象))
- [2] Vodus Research「Most Popular E-Commerce Platforms in Malaysia 2026」(2026年8月・公開レポート・対象:マレーシア在住の成人(半島部・東マレーシア。EC設問の回答者は971人)・n=1,232・実査:2026-03-17〜03-30・オンライン調査(OMTOS))
- [3] Vodus Research「Cash or E-Wallet? How Malaysians Prefer to Pay」(2026年8月・公開レポート・対象:マレーシア在住の成人(半島部・東マレーシア)・n=1,232・実査:2026-03-17〜03-30・オンライン調査(OMTOS))
- [4] Malaysian Communications and Multimedia Commission(MCMC)「Internet Users Survey 2024」(2025年10月・公的統計・対象:マレーシアの携帯電話利用者から層化無作為抽出したインターネット利用者・n=2,401・実査:2024年・電話調査)