インドの食品・飲料の生活者調査
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インドで食品・飲料の生活者調査を計画する方に向けて、現地の調査会社・公的機関が公開した最新の調査結果と、AIインタビューで聴くときの設計の要点・設問例をまとめました。数値はすべて各社の発表を日本語で要約したもので、ページ末尾の出典から原文を確認できます。
調査設計の要点
- 食品の購入経路が多層(近隣の小売店、スーパー、クイックコマース、フードデリバリー)なので、参加条件に「過去1か月に使った経路」を入れ、経路ごとの比較ができるように設計します。LocalCirclesの調査では生活者の75%がフードデリバリーアプリを使うため、アプリ利用者だけの声が都市部の実態と混ざらないよう注意が必要です。
- 対象者は都市ティア(ティア1・2・3以下)と言語で層化します。ヒンディー語・英語に加えて、南部ではタミル語・テルグ語・カンナダ語などの参加者が多く、味覚や食習慣(ベジタリアン比率、甘味の嗜好)は地域差が大きいので、1つの国の平均で読まないようにします。
- 食品の安全性への懸念(PwC調査で84%)と栄養表示への要望(LocalCircles調査で80%)が強いので、パッケージや表示を見せながら話すコンセプトテストや、購入直後の商品を手元に置いた家庭内使用インタビューが向いています。
- オンラインパネルは都市部・男性に偏りがちです(LocalCirclesの回答者は男性6割超)。女性や地方の生活者の視点が必要なテーマでは、性別・居住地の割付を明示的に設定します。
現地の調査で分かっていること
インドの277地区の保護者2万4千人超を対象にした調査では、オンラインで食品を買う世帯の39%が「家庭内のZ世代が超加工食品やHFSS(高脂肪・高塩分・高糖分)食品を定期的に買っている」と回答しました。主要クイックコマース各社の包装食品のうちHFSS・超加工に当たる比率は42〜62%と推計されています。
出典:LocalCircles(2025年12月)[1]
インドの359地区の生活者7万9千人超のうち、75%がフードデリバリーアプリを利用し、58%は月1〜5回の頻度で注文しています。アプリで注文した生活者の55%は「アプリ上の料理価格が店頭より高い」と感じています。
出典:LocalCircles(2026年1月)[2]
インドの18歳以上の生活者1,031人のうち、84%が食品の安全性を「非常に」または「極めて」懸念しており、食品選びの上位3要因に「味」を挙げた人は40%、「価格」は39%、「高い栄養価」は38%でした。過去1年にオンデマンド食料品配達を使った人は55%に上ります。
出典:PwC(2026年9月)[3]
インドの331地区の生活者4万5千人超のうち、28%は1日25グラム以上(ICMRの推奨上限以上)の砂糖を摂取しており、砂糖の主な摂取経路は「紅茶・コーヒー・牛乳」が62%、伝統菓子が43%、チョコレート・ケーキ・アイス・ビスケットが42%でした。
出典:LocalCircles(2026年8月)[4]
インドの328地区の世帯10万8千人超のうち、80%が「糖・塩・飽和脂肪のいずれか1つでも高ければ包装前面に警告表示をつけるべき」と答え、89%はECやクイックコマースの購入前画面にも警告を目立つように出すことを求めています。
出典:LocalCircles(2026年9月)[5]
AIインタビューの設問例
上の調査結果を「なぜ」まで掘り下げるための設問です。Fast Insight では研究者が日本語で設問を書き、AIモデレーターが回答者の言語で1対1のインタビューを行います。
- Q1直近でクイックコマースやフードデリバリーのアプリで食品を注文したときのことを、何をどんな場面で頼んだかを含めて教えてください。
- Q2新しい包装食品を選ぶとき、味・価格・栄養のどれを最初に確認しますか。最近その判断で迷った具体的な商品があれば教えてください。
- Q3食品の安全性について不安を感じた最近の経験はありますか。その不安はどこから来て、買い方をどう変えましたか。
- Q41日の中で砂糖を摂る場面(紅茶や牛乳、おやつなど)を順に思い出して、減らしたいと思っているものがあれば、その理由を教えてください。
- Q5包装の前面に「糖分が高い」といった警告が付いたら、あなたの買い方はどう変わると思いますか。実際に表示を見て買うのをやめた経験があれば教えてください。
Fast Insight でインドの生活者に聴く
- パネル募集で対応する言語
- ヒンディー語・英語
- 料金の目安
- 1インタビューあたり ¥10,000(ライト:11〜20分、パネル募集、税別)
よくある質問
- Q. インドの食品調査では、どの言語でインタビューすればよいですか。
- 都市部の若年層はヒンディー語と英語を混ぜて話すことが多く、南部ではタミル語やテルグ語など地域言語が日常語です。対象地域に合わせて回答者の母語を選び、研究者向けの成果物は日本語で読める形にするのが実務的です。
- Q. 上で紹介した調査結果は、自社の調査設計にどう使えばよいですか。
- 全国の数値をそのまま前提にするのではなく、仮説づくりと参加者の条件設定に使います。例えばフードデリバリー利用率が高い都市部の生活者と、近隣店舗中心の生活者を分けて聞くと、数値の背景にある行動が具体的に見えてきます。
- Q. インドの生活者向けインタビューガイドは、どのくらいの長さが適切ですか。
- 食品は日常の行動を思い出してもらいやすいので、15〜20分程度で購入経路・選択基準・懸念を1つずつ深掘りする構成が向いています。設問を詰め込みすぎるより、直近の具体的な購入体験を1つ選んで掘り下げるほうが良い発話が得られます。
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関連する調査ガイド
出典
本ページの数値は、以下の各社・各機関の公開資料を Fast Insight が日本語で要約したものです。原文の解釈や最新の数値は、それぞれの発表元をご確認ください。
- [1] LocalCircles「1 in 2 packaged food items on Quick Commerce in India is junk」(2025年12月・プレスリリース・対象:インドの277地区に住む保護者(都市部中心、ティア1が48%)・n=24,000・オンライン調査(LocalCirclesコミュニティ))
- [2] LocalCircles「55% consumers say food prices on app are higher than at restaurant」(2026年1月・プレスリリース・対象:インドの359地区に住む生活者(ティア1が45%、ティア2が33%)・n=79,000・オンライン調査(LocalCirclesコミュニティ))
- [3] PwC「PwC's Voice of the Consumer 2025: India perspective」(2026年9月・公開レポート・対象:インド21州・2連邦直轄領に住む18歳以上の生活者・n=1,031・実査:2025年(業界インタビューは2025年5月)・オンライン調査(28か国21,000人超の一部))
- [4] LocalCircles「Sugar consumption survey」(2026年8月・プレスリリース・対象:インドの331地区に住む生活者(ティア1が43%)・n=45,000・オンライン調査(LocalCirclesコミュニティ))
- [5] LocalCircles「Front-of-pack warning label consumer survey」(2026年9月・プレスリリース・対象:インドの328地区に住む世帯の生活者(ティア1が45%)・n=108,000・オンライン調査(LocalCirclesコミュニティ))