香港の食品・飲料の生活者調査
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香港で食品・飲料の生活者調査を計画する方に向けて、現地の調査会社・公的機関が公開した最新の調査結果と、AIインタビューで聴くときの設計の要点・設問例をまとめました。数値はすべて各社の発表を日本語で要約したもので、ページ末尾の出典から原文を確認できます。
調査設計の要点
- 香港は都市国家に近く都市/地方の差は小さい一方、居住形態(公営住宅・補助住宅・民間住宅)で世帯支出が16,181〜41,174香港ドルと約2.5倍開くため、リクルートは世帯タイプと年齢帯(20代・30〜40代・50代以上)を組み合わせて配分します。
- インタビューは広東語の話し言葉で行い、提示物や設問文は繁体字中国語で用意します。英語併記は有効ですが、味・食感の表現は広東語の口語でしか出てこないことが多いので、翻訳は口語寄りにします。
- 果物の約5割が街市・青果店で買われ、ECは1%にとどまるため、オンラインパネル中心の調査でEC利用を過大に読まないよう、直近の購入場所を具体的に聞く「ショッパージャーニー型」の設計が向いています。
- 過去12か月に約7割が中国本土を訪れ、ほぼ半数が現地で生鮮を買っている国なので、深圳などでの越境購買を「例外」扱いせず、香港内と本土での買い分けの基準を必ず1問入れます。
現地の調査で分かっていること
香港の家庭内向け果物の売上規模は約50億香港ドルで、一般世帯は平均9日に1回、1回あたり約50香港ドル、年間約2,000香港ドルを果物に使っています。販路は街市(ウェットマーケット)と青果店が約5割、スーパーが約3割で、ECは1%にとどまります。
出典:NielsenIQ(2025年9月)[1]
香港の生活者の約7割が過去12か月に中国本土を訪れており、そのうちほぼ半数が直近の訪問時に生鮮果物を購入しています。日常の食品購買が越境で分散している点が特徴です。
出典:NielsenIQ(2025年9月)[1]
2024/25年の家計調査によると、香港の一般世帯の月平均支出は32,472香港ドル(2019/20年比+7.4%)で、そのうち食品(外食を含む)が24.1%と住居費(39.3%)に次ぐ大きさです。
出典:香港政府統計處(Census and Statistics Department)(2026年6月)[2]
大手スーパー3社の222品目を2025年9月〜2026年7月に追跡したところ、「1個買うと1個無料」型の販促48品目の実質値引き率は0%〜29%と幅があり、15品目群中7群では大容量パックの方が単位あたり2%〜35%割高でした。香港の生活者にとって「まとめ買い=お得」は必ずしも成り立ちません。
出典:Consumer Council(香港)(2026年9月)[3]
2025年に日本を訪れた香港居住者のうち、菓子類を購入した人は70.7%、その他食料品・飲料・たばこは32.6%、酒類は11.6%でした。買物場所はコンビニエンスストア84.3%、スーパーマーケット60.6%と、日常の小売チャネルで日本の食品に触れています。
出典:観光庁(Japan Tourism Agency)(2026年3月)[4]
AIインタビューの設問例
上の調査結果を「なぜ」まで掘り下げるための設問です。Fast Insight では研究者が日本語で設問を書き、AIモデレーターが回答者の言語で1対1のインタビューを行います。
- Q1直近で果物を買ったのはどこですか。街市・スーパー・ネットのどれを選んだ理由と、その日に買ったものを教えてください。
- Q2最近、中国本土に行ったときに食品や飲料を買いましたか。香港で買うものと本土で買うものをどう使い分けていますか。
- Q3スーパーの「1個買うと1個無料」やまとめ買いの販促を見て、買うかどうかをどう判断していますか。最近の具体例を教えてください。
- Q4日本を旅行したときにコンビニやスーパーで買った食品で、帰国後も買い続けたいと思ったものはありますか。どこで探しましたか。
- Q5この1年で食費の使い方が変わったことはありますか。何を減らし、何は減らさなかったのか教えてください。
Fast Insight で香港の生活者に聴く
- パネル募集で対応する言語
- 広東語・英語
- 料金の目安
- 1インタビューあたり ¥12,500(ライト:11〜20分、パネル募集、国別の加算額を含む、税別)
よくある質問
- Q. 香港の食品調査はどの言語で実施すべきですか。
- 回答者との会話は広東語、提示物や設問文は繁体字中国語が基本です。若年層や外資系勤務者は英語も使えますが、味や食感の細かな表現は広東語で引き出す方が豊かになります。
- Q. 上記の調査結果はどう使えばよいですか。
- 設計前の仮説づくりとリクルート条件の根拠として使い、インタビューでは「なぜ」を掘る位置づけにしてください。たとえば果物のEC比率1%という事実を前提に、EC利用者だけを集めない配分にする、といった使い方です。
- Q. ガイドの長さはどの程度が適切ですか。
- 食品の購買行動なら10〜15分、6〜8問程度の開放型設問が目安です。冒頭で直近の購買を具体的に思い出してもらい、後半で越境購買や日本製品への態度に広げる構成が回答の質を保ちやすいです。
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関連する調査ガイド
出典
本ページの数値は、以下の各社・各機関の公開資料を Fast Insight が日本語で要約したものです。原文の解釈や最新の数値は、それぞれの発表元をご確認ください。
- [1] NielsenIQ「Resilience in a Shifting Market – What Hong Kong's Fruit Market Shows Resilience Amid Change」(2025年9月・公開レポート・対象:香港の一般世帯・実査:直近12か月の小売計測(RMS)と家計パネル(CPS)・小売POS計測+家計パネル)
- [2] 香港政府統計處(Census and Statistics Department)「C&SD releases results of 2024/25 Household Expenditure Survey」(2026年6月・公的統計・対象:香港の一般世帯・n=7,400・実査:2024-10〜2025-09・世帯家計調査(訪問聞き取り))
- [3] Consumer Council(香港)「Bulk-buy Promotions and Larger Pack Sizes Not Always Better Value – Make Good Use of "Online Price Watch" to Track Price Trends and Shop Smart」(2026年9月・プレスリリース・対象:大手スーパー3社の222品目(24品目群)・n=222・実査:2025-09〜2026-07・オンライン価格モニタリング)
- [4] 観光庁(Japan Tourism Agency)「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」(2026年3月・公的統計・対象:日本を出国する香港居住の訪日客(有効回答3,740)・n=3,740・実査:2025-01〜2025-12・空港・港での出国時聞き取り調査)