香港のヘルスケアの生活者調査
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香港でヘルスケアの生活者調査を計画する方に向けて、現地の調査会社・公的機関が公開した最新の調査結果と、AIインタビューで聴くときの設計の要点・設問例をまとめました。数値はすべて各社の発表を日本語で要約したもので、ページ末尾の出典から原文を確認できます。
調査設計の要点
- 成人の62.9%が過去6か月に健康補助食品を摂取している国なので、利用者のリクルートは容易ですが、ビタミン系・プロバイオティクス・中医系で購入動機が異なるため、種類別に一定数ずつ集めると比較ができます。
- 会話は広東語で行い、成分名や効能表示は英語と繁体字中国語の両方で提示します。中医系の補助食品(冬虫夏草・霊芝など)は広東語の呼び名で聞くと想起が正確になります。
- 医療・臨床上の効果を尋ねる設問は置かず、「なぜ選んだか」「どこで買うか」「どんな販売手法に不信を感じたか」など購買と体験に限定します。苦情の約25%が販売手法に関するものである点は、信頼をテーマにする根拠になります。
- 遠隔医療や健康アプリの調査では、画面共有で実際に使ったアプリやWhatsAppのやり取りを見せてもらうと、記憶頼みの回答より具体的になります。ただし利用者は2020年以降の新しい層なので、長期の習慣として読まないようにします。
現地の調査で分かっていること
香港の遠隔医療利用者400人のうち95.5%は2020年以降に使い始め、73.0%は複数回利用しており、その68.5%は新型コロナ以外の症状でも使っています。相談内容は風邪・インフルエンザ77.5%、咳45.8%が中心です。
出典:Consumer Council(香港)(2025年8月)[1]
同じ調査で、遠隔医療の最大の懸念は利用者の44.5%が挙げた「身体診察ができない」ことで、27.8%が「医療事故や診断の誤り」を挙げました。40.3%は通話ツールで診察内容が追跡・監視されることを、29.9%は個人・決済情報を過剰に集められることを心配しています。
出典:Consumer Council(香港)(2025年8月)[1]
2024年5〜7月の電話調査(18歳以上1,005人)では、香港の成人の62.9%が過去6か月に健康補助食品を摂取しており、利用者の56.2%がビタミン・ミネラル、36.8%がプロバイオティクス、26.8%が中医系の補助食品を選んでいます。利用者1人あたりの月平均支出は781.59香港ドルで、購入先はチェーン店49.6%、専門店22.4%、薬局20.4%でした。
出典:香港保健食品協會(Hong Kong Health Food Association)(2024年9月)[2]
2025年に日本を訪れた香港居住者のうち、医薬品を購入した人は32.0%(購入者1人あたり12,765円)、健康グッズ・トイレタリーは14.7%で、74.0%がドラッグストアで買物をしています。日本のOTC医薬品や健康グッズが香港の生活者の旅行時の定番購入品になっています。
出典:観光庁(Japan Tourism Agency)(2026年3月)[3]
香港のConsumer Councilに寄せられる「医薬品・健康補助食品」カテゴリーの苦情のうち約25%は販売手法に関するもので、数量不足や当初提示額の160倍の請求といった事例が報告されています。健康補助食品の購入では販売時の信頼が大きな論点です。
出典:Consumer Council(香港)(2026年8月)[4]
AIインタビューの設問例
上の調査結果を「なぜ」まで掘り下げるための設問です。Fast Insight では研究者が日本語で設問を書き、AIモデレーターが回答者の言語で1対1のインタビューを行います。
- Q1今飲んでいる健康補助食品を全部教えてください。それぞれを飲み始めたきっかけと、どこで買っているかを教えてください。
- Q2健康補助食品を選ぶとき、成分表示・価格・店員の説明・口コミのどれを一番信頼していますか。最近迷った例を教えてください。
- Q3日本旅行のときにドラッグストアで買った医薬品や健康グッズはありますか。なぜ香港ではなく日本で買ったのですか。
- Q4オンライン診療や健康アプリを使ったことがあれば、その場面と、使ってみて不安に感じたことを教えてください。
- Q5健康補助食品や医薬品の販売で、「押し売りだ」「説明と違う」と感じた経験はありますか。その後の買い方はどう変わりましたか。
Fast Insight で香港の生活者に聴く
- パネル募集で対応する言語
- 広東語・英語
- 料金の目安
- 1インタビューあたり ¥12,500(ライト:11〜20分、パネル募集、国別の加算額を含む、税別)
よくある質問
- Q. 香港のヘルスケア調査で避けるべき内容はありますか。
- 病気の治療効果や医学的な判断を尋ねる設問は置かず、購買行動・情報源・体験に限定してください。中医系の補助食品も同様に、効能ではなく選び方や使い方を聞く設計にします。
- Q. 上記の結果はどのように使えばよいですか。
- 摂取率や種類別の比率はリクルート条件と仮説の根拠として使い、インタビューでは購入の決め手や不信のきっかけを深掘りする位置づけにしてください。苦情や販売手法の数値は、信頼をテーマにする根拠になります。
- Q. ガイドの長さはどの程度が適切ですか。
- 健康補助食品やウェルネスの購買行動なら10〜15分、6〜8問が目安です。現在使っているものの棚卸しから入り、選び方、購入場所、不信体験へと進める構成が具体的な話を引き出しやすいです。
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関連する調査ガイド
出典
本ページの数値は、以下の各社・各機関の公開資料を Fast Insight が日本語で要約したものです。原文の解釈や最新の数値は、それぞれの発表元をご確認ください。
- [1] Consumer Council(香港)「Enhancing Governance in Telehealth: Fostering Consumer Trust and Innovation」(2025年8月・公開レポート・対象:香港在住の遠隔医療の利用者400人と非利用者440人・n=840・実査:2024-06〜2024-07(生活者調査)・生活者調査+医師調査(833人)+事業者調査+苦情事例分析)
- [2] 香港保健食品協會(Hong Kong Health Food Association)「Hong Kong Health Food Association announces Survey Findings on "Survey on Health Supplement Market in Hong Kong 2024"」(2024年9月・プレスリリース・対象:香港在住の18歳以上・n=1,005・実査:2024-05〜2024-07・全域電話調査(香港中文大学香港亜太研究所が実施))
- [3] 観光庁(Japan Tourism Agency)「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」(2026年3月・公的統計・対象:日本を出国する香港居住の訪日客(有効回答3,740)・n=3,740・実査:2025-01〜2025-12・空港・港での出国時聞き取り調査)
- [4] Consumer Council(香港)「Questionable Sales Practices for Medicine and Health Supplements – Industry Urged to Uphold Ethical Business Practices to Boost Consumer Confidence」(2026年8月・プレスリリース・対象:Consumer Councilに寄せられた医薬品・健康補助食品関連の苦情・実査:苦情受付データ・苦情事例の集計と分析)