フィリピンの食品・飲料の生活者調査
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フィリピンで食品・飲料の生活者調査を計画する方に向けて、現地の調査会社・公的機関が公開した最新の調査結果と、AIインタビューで聴くときの設計の要点・設問例をまとめました。数値はすべて各社の発表を日本語で要約したもので、ページ末尾の出典から原文を確認できます。
調査設計の要点
- 対象は都市部(メトロマニラ)だけでなく、成長率が最も高いミンダナオやビサヤの地方都市も含めて募集します。オンラインパネルは都市部に偏りやすいため、地方の回答は「サリサリストアで小分け(サシェ)を買う」実態を確かめる目的で読みます。
- 言語は英語とタガログ語(フィリピノ語)を混ぜたタグリッシュが自然です。ビサヤ地方ではセブアノ語話者も多いので、英語で募集し、回答は自由に話してもらう設計にします。
- FMCG支出の伸びが0%(2026年3〜5月)という局面なので、「最近やめた買い物」「小さいサイズに替えた商品」を具体的に聞くショッパージャーニー型が向きます。世帯の家計状況(余裕がある/なんとか回している/足りない)をスクリーナーで分けると分析が楽になります。
- コンビニでのアイスやパン、ディスカウントストアでの冷凍肉など、チャネルごとに買うカテゴリーが違うため、「どこで何を買うか」をチャネル別に聞き分けます。
現地の調査で分かっていること
フィリピンの世帯を対象にした家計パネルでは、2026年3月〜5月の国内FMCG(食品・日用品)支出の伸びは前年同期比0%でした。生活者はより安い商品や販促・値引きを探し、1回あたりの買い物量を減らしています。
出典:Worldpanel by Numerator(2026年8月)[1]
NielsenIQの2025年第1四半期の小売計測では、炭酸飲料とパッケージ水など飲料カテゴリーがフィリピンのFMCG成長を牽引し、サリサリストア(近所の小規模店)の販売額は二桁成長で、スーパーや市場を上回りました。
出典:NielsenIQ(2025年7月)[2]
同じNielsenIQの分析では、5人家族が生活するのに1日およそ1,221ペソが必要とされ、フィリピンの生活者は物価上昇と伸びない世帯収入を警戒して、販促やまとめ売りに強く反応しています。地域別ではミンダナオが金額・数量ともに最も高い伸びでした。
出典:NielsenIQ(2025年7月)[2]
NielsenIQによると、フィリピンではサリサリストアが2024年に販売額5%増と小売の中心であり続け、生鮮食品はサリサリストアやスーパーで買い、オンラインでの購入は非食品が中心です。
出典:NielsenIQ(2025年5月)[3]
Worldpanelの家計パネルでは、コンビニでのアイスクリームやパンなどスナック類の支出が二桁成長し、冷凍肉と甘くないスナックはディスカウントストアで最も多く買われています。
出典:Worldpanel by Numerator(2026年8月)[1]
AIインタビューの設問例
上の調査結果を「なぜ」まで掘り下げるための設問です。Fast Insight では研究者が日本語で設問を書き、AIモデレーターが回答者の言語で1対1のインタビューを行います。
- Q1最近、食品や飲み物の買い物で「少し安いものに替えた」「小さいサイズにした」ものがあれば、どんな商品で、なぜそうしたのか教えてください。
- Q2サリサリストアで買うものと、スーパーやオンラインで買うものは、どのように使い分けていますか。最近の買い物を例に教えてください。
- Q3販促やまとめ買いのお得な提案を見て買い物を決めたことがあれば、その時の状況を具体的に教えてください。
- Q4コンビニでアイスクリームやパンなどの軽食を買うのはどんな時ですか。最後に買った時のことを教えてください。
- Q5炭酸飲料やパッケージの水を買う頻度は最近どう変わりましたか。理由も含めて教えてください。
Fast Insight でフィリピンの生活者に聴く
- パネル募集で対応する言語
- フィリピン語(タガログ)・英語
- 料金の目安
- 1インタビューあたり ¥10,000(ライト:11〜20分、パネル募集、税別)
よくある質問
- Q. フィリピンの食品・飲料の生活者インタビューは何語で行うのが良いですか。
- 英語での募集と質問文で問題なく進みますが、回答は英語とタガログ語が混ざるタグリッシュになることが多いです。地方(ビサヤ・ミンダナオ)を含める場合は、英語での質問に対して母語で自由に答えてもらう設計が安全です。
- Q. 上で紹介した調査結果は、自社の調査設計にどう使えばよいですか。
- FMCG支出の伸びが止まり、サリサリストアと小分け商品が強いという文脈を前提に、仮説を「値上げ耐性」「チャネルの使い分け」「サイズ変更」に絞ると、10〜15分のガイドで深掘りできます。数字そのものを結論に使うのではなく、聞くべき論点を決めるために使います。
- Q. 食品の調査で、都市と地方はどの程度分けて見るべきですか。
- 成長率が最も高いのはミンダナオで、都市部とは買う場所や商品が異なります。全国を一括で語らず、少なくともメトロマニラと地方都市で分けて読み、地方はサリサリストアでの購買行動を中心に確認することをおすすめします。
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関連する調査ガイド
出典
本ページの数値は、以下の各社・各機関の公開資料を Fast Insight が日本語で要約したものです。原文の解釈や最新の数値は、それぞれの発表元をご確認ください。
- [1] Worldpanel by Numerator「Filipinos 'feel added pressure' in running their households (Shopperscope 2026)」(2026年8月・公開レポート・対象:フィリピンの世帯(家計パネル)・実査:2026-01〜03 および 2026-04(世帯調査)、FMCG 実績は 2026-03〜05・家計パネル+世帯意識調査)
- [2] NielsenIQ「Understand the next frontier: where Philippines FMCG growth really happens (NIQ Market Pulse Q1 2025)」(2025年7月・公開レポート・対象:フィリピン全国の小売販売データ・実査:2025年第1四半期・小売計測(Market Pulse))
- [3] NielsenIQ「Asia Channel Dynamics」(2025年5月・公開レポート・対象:フィリピンを含むアジア各国の小売販売データ・実査:2024年通年・小売計測)