コラム

訪日外国人(インバウンド)調査の方法【2026年版】4つの手法と使い分け

「訪日客に、自社の商品やサービスがどう映っているのか知りたい」。インバウンド需要が戻るなか、そう考える企業が増えています。

しかし、訪日外国人の調査には固有の難しさがあります。相手は日本語を話すとは限らず、しかも滞在は数日。国内の生活者調査と同じやり方では、うまくいきません。

この記事では、訪日外国人を調べる「4つの方法」を比較し、目的別の使い分けと、調査でつまずかないための注意点をお届けします。

この記事でわかること

  • 訪日外国人を調べる4つの方法と、その向き・不向き
  • 「訪日中」と「帰国後」で変わる、聴けることの違い
  • 言語の壁を越えて本音を聴くための注意点

訪日外国人を調べる、4つの方法

方法聴けること向き・不向き
①現地・空港での対面アンケートその場の行動・満足度回収は速いが、深い理由は聴きにくい
②オンラインパネル調査属性・意向の数字規模は出るが、生の声は集まりにくい
③対面インタビュー深い理由・文脈深いが、通訳・日程調整の負担が大きい
④AIインタビュー深い理由を、現地語で大人数から対面観察は不可。探索段階の定性に強い

①現地・空港での対面アンケート

観光地や空港で回答を集める方法です。その場の行動や満足度を素早く把握できます。一方、短時間の立ち話では「なぜそう感じたのか」まで踏み込みにくいのが弱点です。

②オンラインパネル調査

訪日経験者にネット経由でアンケートを配る方法です。属性や意向を数字で把握でき、規模のある検証に向きます。選択肢を選ぶ形式が中心のため、想定外の発見は生まれにくい面があります。

③対面インタビュー

1対1でじっくり聴く定性調査です。深い理由や文脈を引き出せます。ただし、多言語の相手に通訳を手配し、滞在中の短い時間で日程を合わせる負担は小さくありません。

④AIインタビュー

AIモデレーターが現地語で1対1のインタビューを行う方法です。通訳なしで深い理由を聴け、しかも同時並行で大人数から集められます。店頭での行動観察はできませんが、「なぜ買ったのか」を探る探索調査に強みがあります。

「訪日中」か「帰国後」かで、聴けることは変わる

見落とされがちなのが、調査のタイミングです。訪日中は記憶が新しい一方、旅の途中で時間を取ってもらうのは簡単ではありません。帰国後なら落ち着いて振り返ってもらえ、「日本で買った商品を、帰国後も買い続けているか」まで聴けます。

当社の訪日調査は帰国後の生活者に聴く設計で、 「日本を勧めない」と答えた人は0%でした(出典:Fast Insight 自主調査(2026)・n=100)。 旅の満足が、帰国後の日本食・日本商品の消費に続いていく様子が見えています。

言語の壁を越えて、本音を聴くために

訪日調査で最も大事な注意点は、母国語で聴くことです。英語で代用した調査では、非英語圏の生活者の本音は取りこぼれます。調査を設計する段階で、対象国の言語に対応できる手法かを必ず確認してください。

よくある質問

Q1.訪日客の調査は、日本語だけで足りますか?

足りません。訪日客の多くは日本語を話さず、本音は母国語で語られます。中国語・韓国語・タイ語など、対象国の言語で聴ける手法を選ぶことが、調査の質を左右します。

Q2.帰国後でも、旅行中のことを正確に思い出せますか?

大枠の体験や強く印象に残った出来事は、帰国後もよく語られます。むしろ落ち着いて振り返るぶん、「なぜ良かったのか」の理由が言語化されやすい面があります。分単位の行動記録が必要なら訪日中、理由や意向を聴くなら帰国後が向いています。

まとめ:目的に合った方法を、母国語で

訪日外国人の調査は、対面アンケート・パネル調査・対面インタビュー・AIインタビューの4択。「数字が欲しいのか、理由が欲しいのか」で選び、必ず母国語で聴くことが成功の条件です。

訪日客の本音を現地語で聴いた調査の全文は訪日経験者100名調査で、サービスの詳細はサービス資料(無料)でご覧いただけます。